リズム録り(1)
研修期間も終わり、最初の内は先輩アシスタントが後ろについて見てくれますが、徐々に一人で仕事をするようになります。
今回は「リズム録り」の日の、とあるアシスタントの一日を紹介します。
◇◇◇前日までに◇◇◇
基本的なセッティングはミュージシャンやエンジニアが来る前にやっておかなければならないので、事前に編成(ミュージシャンの人数や使用する楽器など)をディレクターやインペグ屋に確認しておく必要があります。
一例として、5Rhythmの編成ですが、ドラム・ベース(エレキ)・ギター(エレキとアコギ持ち替え)・ピアノ(アコピ)・ラテンパーカッションという感じです。
しばらくやってわかってくると、スタジオミュージシャンの名前を聞けば、その方用のセッティングができるので楽です(例えば、Tomの数や、Ampの有無・アウトの数など)。
また事前にエンジニアに、マイクのセッティングやアウトボードのセッティングなども聞いておくと、その場での変更が少なくスムーズに作業が進みます。
バンドものの場合は、メンバーやエンジニアと楽器をセットする位置とか相談して、楽器のセッティングをやりつつ、マイクのセッティングなどをする事が多いです。
◇◇◇10〜12時頃◇◇◇
できれば、ミュージシャンやエンジニアが来る前に、基本的なセッティングはやっておきたいので、慣れない内は(編成にもよりますが)スタート時間の2〜3時間前に出社する事になります。
事前に確認しておいたセッティングをして、スムーズにトラブル無く作業が進むように、マイクチェック(回線チェック)をして、ノイズなどトラブルがあった場合は速やかに対処します。
機材のチェックもする為に、スタート時間の30分〜1時間前には、セッティングは終わらせておきましょう。
マイクのセッティングの他にも、イスや灰皿・譜面台の準備、キューボックスのセッティングとヘッドホン・回線のチェック、MTR(HDR)の準備、スタジオ内の簡単な掃除・片付けなど、アシスタントがやる事はいっぱいあります。
自分のペースで、気持ちに余裕を持って準備が出来るように、余裕を持って出社しましょう。
◇◇◇12〜13時頃◇◇◇
大抵はドラムのローディが最初に来て、ドラムのセッティングを始めます。
それからは、ローディ・ミュージシャン・アレンジャー・エンジニア・ディレクターなど続々とやってきて、一気に慌ただしくなります。
セッティングの変更や、トラブルの対処、アウトボードのセッティングなど、エンジニアのサポートをしながら、ミュージシャンやアレンジャーの方にも気を配らなければなりません(アウトをもらったり、譜面のコピーをしたり)。
自分がとっちらかっている間にも、どんどん作業は進行していき、どんどん要求もされます。
スピーディに処理をする能力と、仕事の優先順位を把握したり、他の人(事務所の人や、手の空いているアシなど)に振り分ける能力も必要です。
自分の事をやるのも大変なのに、体が2つも3つも欲しくなるほどの忙しさです。
できるだけ自分が楽する為にも、スムーズに作業が進むようにする為にも、事前にできる事はできるだけやっておいて、いっぱいいっぱいにならないように、気持ちに余裕を持って仕事をしましょう。
そうしないと、しなくてもいいミスをするようになり、さらに舞い上がってしまい、ミスにミスを重ねる原因になります。

