とあるバンドのレコーディング日記

次は、ベースの確認

【 登場人物 】
▽ とあるプロデューサー(Fプロデューサー)
▽ とあるレコード会社の担当ディレクター(Bディレクター)
▽ とある音楽事務所の社長(C社長)
▽ とあるバンド(E)
▽ とあるエンジニア(Rec)

とある都内のレコーディングスタジオ、午後8時30分頃・・・
何回かの録音で、みんなが納得するOKテイク(とりあえずドラム)が録れました(プレイ的にも、音的にも)。
次は、ベースを確認します。
もう一度、ベースに神経を集中して全体を聴いてみます。
全体的には良い感じですが、何ヶ所かミスっている所や、ドラムと合っていない所があるので、ノリを忘れない内に、別チャンにもうワンテイク録る事になりました。
2~3回録った後で、良くある事ですが「やっぱり一緒にやったテイクの方がノリがいい」という事で、良くない所だけをテイク2に差し替える方向で、ベースもOKになりました。

食事をして、もう一曲、同様にベーシックを録った所で、「今日の作業は終わり」という事になりました。
今回は、アナログのMTRでベーシックを録っているので、トラック数の関係もあり、ダビングの作業をデジタルのMTR(SONY PCM-3348)で行う為に、OKテイクをCOPYします。
その作業をしながら、今日の作業後の状態をラフにミックスして、それぞれ持ち帰ります。
Fプロデューサーの方針で、「毎日、その曲の作業後のラフミックスを録っておく」というのがあり、そうする事によって、例えば、ベーシックのリズムを録った時の感じ(たぶん、バランスや音質だけではなく、雰囲気や空気・気持ちなども)を振り返る事ができる、という事だと思います。

アルバムのレコーディングの中盤頃(ちょっと慣れてきて、気持ちがちょっとゆるんでいた頃かな?)、一度だけ、Fプロデューサーに「違う、モニターバランスとり直して」と言われた事があり、自分的には「いつもと同じ筈なのになぁ」と思いつつ、「ラフミックス聴いてごらん」と言われて聴いてみると、似てるけど(素材ややり方は同じだから当たり前ですが)でも、何か違う・・・。
後になって考えると、たぶん、微妙なバランスや音質の違いはあったにせよ、一番大きかったのは、ちょっとゆるみがちだった気持ちの問題かな・・・という気がしました。
ベーシックの録りの時の、緊張感・高揚感に比べて、ちょっと気が抜けていたのかもしません(そういうのが音に出るというのも不思議です)が、そう思ったのかどうかは別として、音を聴いて「違う」と感じてしまうFさんは「やはりすごい」と思いました。

その時の、体調や気分・感情などが「音」に表れるというのは、やっぱりあるとは思います。
これは、音をつくる方にも、聴く方にもあると思うし・・・。
あと、性格が出るとか・・・。
絵とか、字とか、まぁ、突き詰めれば何でもそうなのかもしれませんけど・・・。
だからこそ、いろいろな絵や、字や、ミックスがあって、おもしろいのかも・・・。
最後は、やたらと「・・・」が多くなってしまいましたが、次回は「ギターのダビング」から・・・。