とあるバンドのレコーディング日記

ギターのダビング

【 登場人物 】
▽ とあるプロデューサー(Fプロデューサー)
▽ とあるレコード会社の担当ディレクター(Bディレクター)
▽ とある音楽事務所の社長(C社長)
▽ とあるバンド(E)
▽ とあるエンジニア(Rec)

とある都内のレコーディングスタジオ、午後1時頃・・・
昨日、ドラムとベースのベーシックな録音が終わり、今日からはいわゆる「ウワモノ」の録音です。
まずは、ギターです。
一概には言えませんが、大きく分けて3つ「Rhythm Gtr」「Riff/Obbli Gtr」「Solo」に分けられると思います。
ベースと同様に、みんなで一緒に録ったテイクを確認します。
ギタリストが一人の場合、あくまでガイドという事で、ソロもバッキングも一緒に演奏している事もあるので、例えば、そのソロがとても良くて使いたい場合など、抜き出して使ったりもします。

ギターは、複数のパートを入れる事が多いので、楽器やアンプをいろいろ試して、その都度、音をつくって録音します。
マイクも何本か立てて、セレクトしたり、混ぜて使ったりする事が多いです。
アンプによっては、後ろ側にもマイクを立てて混ぜたりします。

何についてもそうですが、出来るだけ多くの先輩方のやり方を見て、自分でもいろいろ試行錯誤して、自分のやり方を見つけて行くものだと思います。
日頃から、機会があるたびに、生の音をたくさん聴いて、自分の中にストックしていく小さな積み重ねも必要だと思います。
録音する時も、スタジオ側に行って、必ず生の音を聴いて、まずはその音に近づけるのが基本です。
やった事のある人だとわかると思いますが、人間の耳で聴いたものを、マイクを通してスピーカーから再現するのは、なかなかむずかしいものです。

ちょっと話がそれてしまいましたが、ギターのダビングは、パート数も多いし、ソロなど精神的に重圧がかかったりするので、休みながらやったり、間に他の作業を挟んだりしながら、進める事が多いです。
今回も、ギターダビングの間に、シンセ関係のダビングをする事になりました。
当時、使われ始めていた「Loop」を入れてみる事になり、Fさんとドラムの人を中心に、いろいろなパターンを試してみました。
だいたいまとまったところで、意図に合うように、この場合は、ちょっと歪ませて、わりと大胆にローカットをして、高い方も少し削りました。
その他、ストリングス系や、「ビョーン」という感じの音を入れて、その曲のシンセ関係のダビングは終わりました。

食後、気分を新たに、ギターのダビングの残りをやりました。
いくつかのパートが終わって、最後に、ギターソロのダビングです。
一概には言えませんが、ある程度弾ける人ならば、一番最初のテイクが、粗削りながらも良かったりします。
頭で考えすぎてしまうと、あまりぐっとくる感じのソロは録れない事が多いです。
ま、これも、その時の状況や、プレイヤーによっても違うので、「そういう事が多かった」という事で・・・。

例によって、ラフミックスを録って、この日の作業は終わり、次は、ボーカルとコーラスのダビングです。