『耳こそはすべて(ALL YOU NEED IS EARS)』ジョージ・マーティン 著

《1950年、この年は私がレコード産業に入った年であり、同時にエレクトロニク・テープによる新たなレコーディングの時代がまさに始まろうとしていた年だった。
私は幸運だった。次のデジタル・レコーディングの時代までの25年間が、そのまま私の人生だったからだ。
その意味でこの本は、エレクトロニク・レコーディング産業の歴史なのである。》(ジョージ・マーティン)
言わずと知れた、ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンの書です。
ビートルズのファンの方はもちろん、エンジニア・プロデューサーを目指す方は、ぜひ読んで下さい。
ビートルズのレコーディングのエピソードを語りながら、レコーディングの歴史をたどっていっています。
『音とは何か。音の構造について』とか『良い音は自分で決めるしかない』などエンジニアを目指す方に興味津々な内容がいっぱいです。
最後に、《音を最大限に楽しむには、必要なのは耳だけ。健康な状態に保つ、ことを忘れずに》(ジョージ・マーティン)

管理人が読んだのは文庫本で、品切れ状態の本屋さんが多かったのですが、情報によりますと(2002/11現在)、最近単行本で再販(「ビートルズ・サウンドを創った男」河出書房新社)されたらしく、本屋さんでお求めになれると思います。 ぜひこの機会に、一冊手元に置いておきましょう。
河出書房新社 定価 2,800円
『ビートルズ/レコーディング・セッション(THE BEATLES RECORDING SESSIONS)』マーク・ルウィソーン 著

《本書は1962〜70年にビートルズが行ったレコーディングの記録を、日記形式で刻明につづったロック史上最大のドキュメンタリーです。
英EMIレコードの貴重な資料に、ジョージ・マーティンをはじめ当時の多くのスタッフの証言を加えて制作された、同社の公式記録であり、ポール・マッカートニーの独占インタビューも添えられています。》
またまたビートルズですけど、ほんとうに日記形式で書かれているので、ある程度のビートルズの楽曲の知識と、録音の知識がないと、あたまから読んでいくのは飽きてしまうかも知れません。
でも、根気良く読んでいくと、実際のスタジオでの作業が詳しく書いてあるので、突飛なレコーディングの技法とか、試行錯誤の過程がわかってきて、とても興味深く読めます。
一気に読もうとしないで、本の中でレコーディングしている、ビートルズのCDを聴きながら、研究しながら読んでみて下さい。
シンコー・ミュージック 定価 3,059円(税別)
同じシリーズで、こちらもあります。
それぞれに興味深い内容で、勉強になると思います。
◆『ジミ・ヘンドリックス/レコーディング・セッション 1963-1970(THE C0OMPLETE STUDIO RECORDING 1963-1970 JIMI HENDRIX SESSIONS)』ジョン・マクダーモット/ビリー・コック/エディー・クレイマー(協力) 著
◆『ローリング・ストーンズ/レコーディング・セッション(THE ROLLING STONES COMPLETE RECORDING SESSIONS)』マーティン・エリオット 著
『アビイ・ロードの伝説(ABBEY ROAD THE RECORDING STUDIOS THAT BECAME A LEGEND)』ブライアン・サウソール/ピーター・ヴィンス/アラン・ラウズ 著

またまたまた、ビートルズ関連ですが、こちらは「スタジオ」にスポットをあてた本です。
ビートルズが使用して、しかもアルバムタイトルにもなって世界的に有名になった「アビイ・ロード・スタジオ」。
そのスタジオの歴史が、たくさんの資料・写真・証言などによって綴られています。
写真だけ見ても勉強になると思います。
機会があれば、実際に見に行けたら良いと思います(改装しているので、当時とは違っています)。
残念ながら、管理人はまだ行っていないですけど・・・。
シンコー・ミュージック 定価 2,520円(税別)
『ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』ジェフ・エメリック&ハワード・マッセイ 著

またビートルズ関連の本になりますが、ビートルズは抜きにして、一人のエンジニア「ジェフ・エメリック」の自伝としてお勧めします。
最初は「写真や図が見れれば・・・」という思いで原書を入手したのですが、写真や図は一つもなく英語が羅列してあったのでガッカリ・・・、しばらくして翻訳本が発売されたので早速読んでみました。
600ページ近くにわたる大作で、当時を振り返りながら、スタジオの様子や、メンバーの様子、レコーディングの方法や心情がリアルに綴られています。
今とはレコーディングのシステムが違うので、そのまま当てはめるのは難しいかも知れませんが、レコーディングの技法はもちろん、人間関係の考え方はとても参考になると思います。
白夜書房 定価 3,800円(税別)

