◇ヘッドホンを替えたら・・・其の壱(2007/11/05)

【調子悪くなったので】
Sony MDR-Z900というヘッドホンを、ほとんど発売直後に購入して、気に入って最近まで数年間ずっと使っていました。
派手さはないけれど低域もきちんと出ていてわかりやすく、CDを聴いたり、家でのMixなどに使っていました。
特に問題も感じてなかったのですが、ちょっと調子が悪くなったので、この機会にヘッドホンを替えようかと、いろいろ選んでみる事にしました。
【ヘッドホン選び】
MDR-Z900の後継機種のMDR-Z900HDを始め、ネットでかれこれ検索したりサンレコなどのレビューを参考にしたりして、いくつかの候補を選んで、かといってこればっかりは実際に聴いてみないとわからないので、楽器屋さんに行って試聴してみる事にしました。
その楽器屋さんのヘッドホンコーナーは、CDが聴けるようになっているのをネットで調べてわかっていたので、店員さんに言って自分で持って行ったCDを聴かせてもらう事にしました。
いくつか候補に選んでいたものも含め、全部で20種類ほどのヘッドホンを少しずつ聴いてみて「結構違うもんだなぁ」なんて思いつつも、自分の好みのものが3機種ほどに絞れてきました。

絞れてきた候補の中で、一つ、聴いていてとても心地が良いものがありました。
鑑賞用という事だけでなく仕事でも使いたかったので、「過度の色付けのないもの」という事を念頭において聴いていましたが、結局は自分が基準になるので、「今まで使っていたものとそれ程違和感のないもの」で「多少上下のレンジが伸びているもの」を探していたのだと思います。
それだけに心の中に踏み切れないものがありました・・・「鑑賞用としてはとても良いと思うけど、仕事で使うにはどうだろう?この心地良さは色付けされたものなのだろうか?」
さんざん悩んだあげく、一緒に行ってもらった先輩の「良いと思うよ」という言葉にも後押しされ、そのヘッドホンを買う事にしました。
それは、ネットで見ていて気になっていた機種でもあったのですが、ULTRASONE PROline 750というものです。
【新旧対決!?】
楽器屋さんでの感動を胸に家に帰って、ワクワクしながらいつものCDプレーヤーのヘッドホンジャックに差し、楽器屋さんで聴いたCDをいざ聴いてみると・・・「ん!?何か違う・・・低域が思っていた程出ていなくて、高域も伸びてはいるけど細い感じ・・・」
試しに今まで使っていたMDR-Z900と聴き比べてみると、PROline 750の方が多少レンジは伸びているものの、中域の感じや力強い感じは、慣れというのも多分にあるとは思いますが、MDR-Z900の方が好きな感じでした。
「せっかく買ったのにぃ〜」と多少のショックを感じながらも、「エージングをすれば大丈夫。取説にも書いてあるし・・・」と多少強引に自分に言い聞かせ、数日様子をみる事にしました。
暇があるとCDを聴いて、ヘッドホンを取っ換え引っ換え聴き比べする日が数日続き、そうするうちに徐々にうれしい変化が・・・。
エージングの効果か、PROline 750の堅く細かった高域が耳障りではなくなり、低域があの楽器屋で聴いた感じに近くなってきて、さらに中域も充実して、MDR-Z900との聴き比べも、徐々にPROline 750に軍配が上がるようになってきました。
【ULTRASONE PROline 750】

一度美味しい刺し身を食べると、ちょっとランクが低い刺し身が食べられなくなるように(この例えが適切かどうかはわかりませんが)、PROline 750の高域も低域も伸びた音を聴いてしまうと、今まで何の問題も感じないで使っていたMDR-Z900が物足りなくなってきてしまいました。
交互に聴くと、PROline 750がパァッと開けた感じで、MDR-Z900の方は少しこもり気味に聴こえてしまい、今まで聴いてきたCDも違う感じに聴こえて、ちょっとしたショックを受けました。
というわけで、見事にウチのヘッドホンの座を射止めたPROline 750ですが、日を追う毎に良い感じになってきました。
そして、良くも悪くも、このPROline 750はケーブルが取り外せるようになっていて、これがまた、悩みの種になってきました。
【ケーブルの選択】
スタジオ内のケーブルによる音の違いにこだわってみたり、CD-Rの盤やライターによる音の違いにこだわってきた自分にとって、ケーブルが替えられるヘッドホンを入手した今、ケーブルを替えてみたくなるのは極々自然ななりゆきでした。
ヘッドホン側のジャックの形状から、ほとんどそのまま使えるケーブルは無いのですが、プラグを少し削ってみたり、ネットでそのような処理をしてくれる人を見つけてお願いしたりしながら、数種類試してみました。
それぞれに特徴があり、また一長一短があり、最終的には好みの問題になってしまうのかもしれませんが、自分は結局オリジナルのケーブルが一番しっくりきました。
ケーブルによって音の違いが聴き分けられるという事は、本体はきちんとその違いが再生できる優秀なヘッドホンだ、とほとんど自己暗示的な結論を得て、日々音楽を楽しんでいます。

