ひとりごと

◇ヘッドホンを替えたら・・・其の弐(2007/12/09)

【ヘッドホンアンプ】

今までは普通に、CDプレーヤーなどのヘッドホン端子から聴いていましたが、どこかのサイトに「3万円以上のヘッドホンを使うなら、ヘッドホンアンプを使いましょう」みたいな事が書いてあり、影響されやすい性格なのか、ヘッドホンアンプの購入を考えるようになりました。
値段を調べてみると、数千円から数十万円までピンキリで、15万円前後の機種が充実していましたが、とてもそこまで出す気はなく「4〜5万円位で良いのはないかな」と探していました。
当然オークションもチェックしていたのですが、ラッキーな事に定価8万円位のものが、中古ジャンク品(動作未確認)ではありましたが、2万円弱で落札できました。
ダメ元で、修理しても普通に買うより安いだろうという軽い気持ちで、届いたものをチェックしたのですが、これがまたラッキーな事にきちんと動作しているようなのです。
自分がどんどんオーディオマニア化して行くのを感じながら、早速音を聴いてみました。

【驚愕!?】

先日ヘッドホンを替えた時も、音の違いにビックリしたのですが、今回ヘッドホンアンプを使ってみて、またまたビックリしてしまいました。
ヘッドホンを替えた時も、レンジが広がって、特に高域がパアッ〜と広がった感じがしたのですが、ヘッドホンアンプを使ったら、さらにレンジが広がって、目の前がパアッ〜と開けた感じがして「どんだけ広がるんだぁ〜」って感じでした。
今度は、ヘッドホンアンプへのケーブルにもこだわりたくなってきて、オーディオマニアの方々の気持ちが解ってきたような気がしました。
ま、それは置いといて・・・。

【で、何が言いたかったかというと・・・】

前回・今回と長々と書いてきましたが、ヘッドホンを買い替えてとか、ヘッドホンアンプを運良く安く買えてとか、ちょい自慢というか報告をしたかった訳ではなく、その間に思った事があったので書く事にした訳です。
自分自身もちょっとというか、かなりショックだったのですが、今まで数年間「問題ない」と、むしろ「良い」と思って使ってきたヘッドホンが、違うヘッドホンと聴き比べた結果、もう聴く気にもなれなくなってしまったり・・・、今まで聴いてきたCDとかが全くではないにせよ違って聴こえるようになったり・・・。
ついでに、ヘッドホンアンプを使ってみたら、これまた違って聴こえる・・・。
ウチでは大きな音は出せないので、大きな音で聴きたい時はヘッドホンで聴くのですが、そのヘッドホンもある程度良いもの(高いもの?)で評判の良いものを買ったから大丈夫という変な安心感と、他のものを試してみたりする経済的な余裕もなく、少しくらい「ん!?」と思っても「それを基準にしてしまった」というのがあったのかも知れません。
その基準としていた(思っていた)ものが、いとも簡単にコロコロ変わって行った事に、また、聴くものや環境によって、違って聴こえる、みんなそれぞれが違う風に聴いている・・・、二十数年この仕事をやってきて、十分にわかっているハズの根本的な事に、改めて気付かされて少し戸惑ったのだと思います。

【人間の耳(聴覚)と基準】

人間は耳から入ってきた情報を、脳で分析・理解したりする段階で、何を聴くか、どういう意図で聴くかという事ができ、聴きたいものを聴いたり聴こえ方を補正したりする事ができるのだと思います(思い込みも含め)。
最初聴いた時には「アレッ!?」と思っても、もう一度聴いてみると「それ程でもないかな」と思ってしまったりします。
また、体調や感情によっても、聴こえ方は違ってくると思います。
同じ人でもそうなのに、他人となると、多くの人が異なったモニター環境で聴いているだろうし、聴き方も様々だし、同じものを聴いていても、それぞれが違う風に聴こえているのかも知れません。
極端な例は別にして、音楽を送りだす側としては、いろいろな人がいろいろな環境(モニター)で聴いても、できるだけ印象が変わらないように、というのを念頭に置いてやっています。
ですが、いつも同じ環境(モニター)で作業ができる訳ではないので、少なくとも自分の基準というものを持っていないと、思うような作業ができなくなり、仕上がりにばらつきがでる可能性が大きくなります。
普段使っているモニターを持ち込んだり、より多くの人が知っているモニター(例えば、YAMAHA NS-10M)を使ったりする事が多いのは、不確定要素の多い中で、少しでも確定の要素を増やして、基準をわかりやすくするという意味もあると思います。
その「基準」ですが、「好み」の部分も多いと思います。
そういう意味でも、経験や周りの環境などで「基準」というのは変わって行くものなのかも知れません。

【モニターに求められるもの】

個人で使うのであれば、一番は「慣れ」だと思います。
例えばヘッドホンなら、本体、ケーブル、ヘッドホンアンプ、CDプレーヤー、それぞれの電源ケーブルなどなど、こだわったらキリが無いほど上には上があり、資金もそれなりにかかりますが、ある程度のレベル(人によって違うでしょうが)ならば、自分が納得できているもの(環境)で、たくさんの音楽(CDなど)を聴いて、自分の中の「基準」を常に確認しておく事が大切だと思います(あくまでも今回は、モニターを通しての音に関して書いています)。
その為にはモニターには、できるだけの解像度と、広い帯域の再生能力と、より正確さが求められると思います。
聴こえていないものを、経験と勘で調整するより、聴こえていた方が、より正しい判断と対応ができると思われるからです。
また今回、何種類かの良いと言われるヘッドホンをじっくり聴き比べる機会があり、それぞれに特徴があり、向き不向きの音楽(ジャンル)があり、一番良いと思ったものにも「もう少しこうだったら」という部分もあり、という事を再確認できたので、「どれで聴いても同じように聴こえる」というのは無理があると思った反面、「でも何かツボがあるはずだ」というという思いも強くなりました。
「曖昧さ」が多い中で、まだまだ勉強の日々です。